近隣対応事例紹介

今まで実施してきた近隣対応の具体例を載せさせて頂きます。

『法律さえ守ればいいというのか!』
詳細
~近隣対策・近隣対応上必要な情報を記載いたします~

『法律さえ守ればいいというのか!』
『世の中のすべてのことを法律だけで解決する気か!』

計画建物の適法性を主張した場合、近隣住民側は、上記のように感情的に反発してくる場合があります。
要するに、法律的な主張をするなというのです………。

なぜ、このような反発をするのでしょうか?それも、近隣住民側自身は「日照権侵害だ」と声高に法律的主張をして階高の減少や高額な補償を要求しながら、なぜ建築側に対しては「法律的主張をするな」などという矛盾した反発をするのでしょうか?

近隣住民側は、反論の余地のない適法性という弱味を突かれたため、感情的に反発するしか手がなかったからです。

「われわれの犠牲で金儲けする気か!」、「われわれの健康をどうしてくれる!」、「命の問題だ!」、
このような感情的な反発を受けて、適法性の強調や指摘を引っ込めてしまうということは、近隣住民側の感情的な反発を怖がる建築側の弱味を、近隣住民側に突かれたことになります。その結果は、自分に有利な材料を交渉の場から引っ込めてしまうことであり、近隣住民側にとっては弱味を合理的理由もなく排除できたことになります。これでは、建築側の交渉としては拙劣です。

「法律さえ守ればいいのか!」
「いいえ、そうは思っていません。計画建物は適法ではあっても、計画建物により新たに日影が出る以上、道義的な  責任もあると考えています。ですので、こうしてみなさんと話し合いをしています。皆様のご要望で対応できることは真摯おこたえさせていただきます」

建物が竣工した後、近隣住民と雑談をしたときに、このような事をおっしゃることがあります。
「六階建てを五階建てにしろと要求はしていたが、完全に適法である以上、無理な要求だと思っていたよ」
「適法で、違反が何もないから、最後には落ち着くところに落ち着くと覚悟していたんだよ」
話し合いが成立した後で、お互いにほっとしているうえ、もう二度と争う相手でもないので、 近隣住民側もざっくばらんに話をしてくれます。

  主張することは主張し、妥協できる部分は妥協する。できないことははっきりと伝えることが肝要になります。

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